東北大英語、英作文(第Ⅲ問対策)①

どうも、ゾロアです。

東北大学では、文理を問わず全学部で、英語が二次試験の科目として課されます。

 

試験時間100分の東北大英語は、例年第Ⅰ問と第Ⅱ問が長文読解、第Ⅲ問と第Ⅳ問が英作文という構成です(ただし2012~2014年は例外)。

第Ⅲ問は会話文が出題され、近年の傾向では、問(1)が選択式問題、問(2)が自由英作文という形式になっています。今回の記事は、「自由英作文」の方に焦点を当てて、受験生にアドバイスしたいと思います。

自由英作文において大事なことは、ズバリ、自分に書ける英語で簡潔に書くことです。自由英作文は難しいというイメージをお持ちかもしれませんが、とにかくまずは、背伸びをして難しく考えようとせずに、簡単な英語で自分の意見を述べるという姿勢が肝心だと思います。

もちろん、論理的に飛躍している記述などは減点対象ですが、多くの場合は、小論文試験のように、難しく厳密な記述が求められているわけではありません。だって、せいぜい50語~100語程度の英作文問題ですから。明らかな矛盾、わかりにくい表現がないかということに気を付ける必要はありますが、何度も言うように、自分の考えを簡単にわかりやすく書こうとすることが大事です。

そして、英作文は先生などに添削してもらうことを強く推奨します。自分ひとりの判断だと、間違いやおかしな記述に気づきにくいというケースが多いので。

 

今回は、2016年に実際に出題された東北大英語の第Ⅲ問を用いて、自由英作文の解き方をアドバイスします。できれば、赤本などで本文を見ながら読み進めてください。

更に可能ならば、実際に問題を解いてから、以下を読み進めた方がいいかと思います。

 

 

 

 

 

 

スマートフォンは、私たちの時間を節約するのか、無駄にするのかというテーマです。

ただし、本文の会話に述べられていない理由を2つ以上述べる必要があります。

 

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以上の写真は、会話文で述べられている理由と、筆者なりの意見を書くためのメモを記しています。解答用紙には、会話文に述べられて「いない」理由を自分で考えて書かなければいけないので、設問条件に必ず注意してください。問題は、どうやって自分の意見を考えて書くかです。

なお、ここで注意して欲しいのですが、どちらの立場で意見を書くかを決めなければいけない場合、英語で書くということを考慮して、自分にとって理由が書きやすいと思った方を選びましょう。自由英作文において大事なのは、自分が「書きたいこと」というより、「書けること」を優先するということです。今回は、「スマホが時間を無駄にする」という意見に絞って解説します。逆の立場からの意見を述べた解答例などは、赤本青本やネットの解答速報に掲載されておりますので、そちらをご参照ください。

 

みなさんは、スマホをつい長時間使いすぎてしまった経験はありませんか。9時に勉強を始めるつもりが、いつのまにかゲームや動画に夢中になって、気づいたら10時とか11時とかになってしまったことなど。スマホを使っていると、無意識に大量の時間が過ぎてしまっていたという経験を多くの方がお持ちではないでしょうか。このように、普段の自分の生活を思い出してみると、スマホの欠点における簡単な例が見えてきます。このようなことが思い浮かんだら、問題用紙の隅などに日本語でメモを残します。

ここで、一つ目の理由を簡単な日本語で表現してみましょう。「私たちは無意識のうちにスマートフォンを長時間使いがちになる。それによって、勉強するための時間が奪われる」。日本語だけなら、小学生でも思いつく文章ですよね。でも、これを正しい英語に直せるのであれば、このレベルの内容でOKなのです。何度も言うように、自分で英語に直せるレベルの簡単な日本語で意見を考えることが重要なので。具体例といっても難しく考えたり、変に身構えたりしないこと。

 

そして二つ目の理由。スマートフォンの普及によって、SNSを通したインターネット上のコミュニケーションが盛んになりました。スマホによって、誰でも簡単にネットが使えるようになったということですね。しかし、これは良い効果ばかりをもたらしたわけではありません。僕の通っていた中学校でもありましたが、LINEなどに悪口を投稿したことが原因で、生徒同士で何件かトラブルが発生するようになりました。このように、ネットを気軽に使える時代だからこそ、他人とのトラブル増加が懸念されています。つまり、スマホを使えばインターネットを気軽に使えるようになる。その弊害として、コミュニケーションにおけるトラブルが増加し、精神的に傷つく可能性が高まる。

これを簡単な日本語で説明すると、「スマートフォンによってインターネットを気軽に使えるようになると、他人と私たちの間におけるトラブルの数が増える。スマートフォンは、私たちの精神における健康に害をもたらす」などと書けるのではないでしょうか。これも、日本語としてはいたって簡単です。

スマホは勉強のための時間を奪うだけでなく、トラブルで精神的な健康に害を与える。この二つの理由がそろえば、スマホなんて時間の無駄だと主張するのは自然ですよね。

 

以上のように、日本語で思いついた考えを、さらに簡単な日本語に言い換えることが重要です。難しい日本語のままだとまともに英訳できませんから。そして、思いついたことは日本語で(できるだけ簡潔に)問題用紙の隅などにメモをしましょう。

また、「スマホは時間を無駄にする。なぜなら勉強するための時間を奪うから。そして精神的な健康に害を与えるから」だけだと、説得力の欠ける文章になってしまいます。解答欄に余白が残るようであれば、「どうしてスマホが勉強のための時間を奪うか」「どうしてスマホが精神的健康に害を与えるか」というように、一つの理由につき複数の文でなるべく具体的に説明しましょう。これだけで、文章全体の説得力は格段に上がります。

 

そして、以上のことを英語に直して書くには、どの文法、構文、熟語、単語を使うべきかということを強く意識しましょう。ただし、当然英作文なので、自分が知っている表現以外は使えません。自分が知っている英語表現を最大限に活用しましょう

まず、「I believe smartphones waste our time.」と最初に主張を書きます。二つの理由を述べるので「First,~./Second,~.」あるいは「The first reason is that~./The second reason is that~.」といった文章構成になることを意識しましょう。

あとはそれぞれの表現を適切に英訳するだけですが、気を抜かないでください。Aを~することに費やすは、spend A doingですよね。AからBを奪うは、deprive A of B。Aに害を与えるは、do harm to A。Aの数は、the number of A。~しがちは、tend to do。AとBの間には、between A and B。気軽に(簡単に)はeasily。無意識にはunconsciously。増えるはincrease。これらはどれも、英作文では当たり前に使いこなせてほしい基本的な表現です。このように、基本的な熟語や単語を正しく使いこなせるかどうかということも英作文には重要です。くれぐれもスペルミスや前置詞の間違いなどには注意。自分で英語に直すのが難しい日本語は、うまく言い換えられないかも考えましょう。

 

 

以下が、筆者なりの解答例です(受験生時代に、先生の添削を受けて完成させました)。

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日本語訳も書いてみました。日本語だけなら誰でもわかるし、誰でも思いつきますよね。しかし、これを英語に直すとなると、それ相応の演習や経験値が必要です。

まず英作文に対する姿勢において、書けないことを無理に書くのではなく、簡単な日本語で意見を考え、簡単な英語に直して解答を書くということが大事だと思います。そして、論理的におかしい箇所はないか、わかりにくい表現がないか、基本的な単語や構文を間違って書いていないかにも気を付けましょう。読む分には簡単な英語であっても、いざ自分で書くとなると中々大変なものです。こればかりは量を積むしかないですね。

 

また、基本的な英語表現を、英作文で迷わず簡単に書けるかも重要です。自分が解答に使った構文や重要語句は、ノートなどにまとめておくと良いかと思います。次の画像がその例になります。

 

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そして、英作文は先生の添削を受けて、間違った箇所を訂正することを推奨します。僕も高3のときに年間10回以上、先生に添削をお願いしていました。自分だけでは気づきにくい間違いが思いのほかたくさんあるので、積極的に先生や友達などに自分の解答を見てもらうようにしましょう。

とにかく英作文で大事なことは、絶対に難しく考えないことです。あとは経験を積んで、自分の知っている英語表現をフル活用して、簡潔に書くよう心掛けること。みなさん、どうか英作文を得意分野にして、英語で合格点を掴み取ってください。

 

 

追記

なお、東北大英語の第Ⅲ問は、年によって傾向が変わることもあります。たとえば2015年や2020年は、前年とは出題形式が大きく変わっています。東北大英語は傾向が安定しないことで有名なので、過去問演習や本番で戸惑うかもしれません。しかし、どんな形式であっても「自分の書ける英語で、難しく考えずに」書くことが最重要なので、そこは忘れないで。